OVERVIEW

開催概要

開催の背景

30年前、三陸には天然の昆布やわかめが生い茂り、豊かな水産業が営まれていました。しかし、国内産のうに生産量は、ここ数年大幅に減少しており、全国的な「磯焼け」によって実入りが悪化しています。「磯焼け」は海の砂漠化とも呼ばれ、海藻が消失する現象ですが、温暖化による海水温の上昇で、うにの活動が活発化し、餌である海藻を芽から根こそぎ食べ尽くしてしまう食害が原因の1つと考えられています。

オーストラリアでは海藻の一種であるジャイアントケルプの森が、数十年前と比較し95%以上消滅しています。まさにこれは、世界が直面する UNIversal Agenda (世界的検討課題)です。

私たちは、磯焼けによる餌不足で実入りが悪くなった痩せうにを廃棄するのではなく、美味しいうにに変える「うに再生養殖」、うに殻でつくられた堆肥ブロックを用いた「藻場再生」の取り組みを行っておりますが、未だこの認知度は低く、様々な観点、手法からアプローチしていかなければならないと大きな危機感を感じております。

うに再生養殖を加速し、日本のみならず世界でのブルーカーボンの造成を促進するため、各界でリーダーシップを発揮されている皆様と一緒に『北三陸から、世界の海の未来を豊かにする』手法を検討していけたらと考えております。

開催日 2023年7月15日~16日の2日間
開催場所 岩手県洋野町
アジェンダ ● UNIversal Agendaの全体像
● 日本の水産業を守るために出来ること
● 世界から見る海の未来
● 海に生きる男たちが描く、藻場再生の未来
● 生産地で考える消費地の未来
開催概要 専門家による講演とパネルディスカッション、参加者同士のネットワーキングの場を提供します。
招待者のみのクローズドな場です。うに美食体験等を予定しています。
運営 ・一般社団法人moova
・株式会社北三陸ファクトリー

SCHEDULE

スケジュール

2023年7月15日(土) JAPAN UNI SUMMIT
12:01

八戸駅到着 改札でスタッフお出迎え→バス乗車

13:00

洋野町役場到着

13:20

UNIversal Agendaの全体像@洋野町役場

14:30

休憩

15:00

パネルディスカッション@洋野町役場
「日本の水産業を守るために出来ること」
「世界から見る海の未来」

16:00

パネルディスカッション@洋野町役場
「生産地で考える消費地の未来」
「海に生きる男たちが描く、藻場再生の未来」

17:00

テーマ別ディスカッション

19:00

「Table For Sustainability ~北三陸アクアガストロノミー~」@北三陸ファクトリー

20:30

本八戸周辺(ダイワロイネット前)へ移動、各自チェックイン

2023年7月16日(日)うに祭り
7:30

バス出迎え@本八戸 ダイワロイネット前

7:30‐9:30

移動 ※混雑が予想されるため移動時間に余裕を持っております。

9:30‐10:00

うに祭り会場の洋野町へ移動

10:00‐11:00

うに祭り参加@洋野町

11:00‐11:30

バス乗り場へ移動 ※場所未定のため別途ご連絡いたします。

11:30‐12:00

洋野町出発

12:00‐14:00

移動 ※混雑が予想されるため移動時間に余裕を持っております。

14:00

八戸駅到着

SPEECH

スピーチ

開会の挨拶

【場所】

洋野町役場 4F シーガル

【登壇者】

・北三陸ファクトリーCEO 下苧坪之典氏
・一般社団法人moova代表理事 眞下美紀子氏

UNIversal Agenda の全体像

【登壇者】

・北三陸ファクトリーCEO 下苧坪之典氏
・北海道大学水産科学研究科(研究院) 准教授 浦和寛 氏
・Sea Forest / Head of Research and Development 辰巳正幸氏
・レフェルヴェソンス シェフ 生江史伸氏

【ファシリテーター】

・一般社団法人東の食の会 専務理事 高橋大就氏

DISCUSSION

ディスカッション

日本の水産業を守るために出来ること

【登壇者】

・公益財団法人笹川平和財団 理事長、政策研究大学院大学 学長特命補佐、客員教授 角南篤氏
・自由民主党 副幹事長 衆議院議員 小林史明氏
・オイシックス・ラ・大地株式会社 代表取締役社長 髙島宏平氏
・プレジデント社 dancyu編集長 植野広生氏

【ファシリテーター】

・Table for Sustainability プロデューサー、内閣府CJPF ディレクター、XPJP価値デザイナー 渡邉賢一氏

世界から見る海の未来

【登壇者】

・一般社団法人セイラーズフォーザシー日本支局理事長、京都大学 博士(地球環境学)、
京都大学大学院 非常勤講師 井植 美奈子氏
・オーストラリア大使館公使(商務) 北東アジア統括ジェネラル・マネージャー エリザベス・コックス氏
・英国王立国際問題研究所、(Chatham House)研究員 玉木直季氏
・北三陸ファクトリー CFO 鈴木宏和氏

【ファシリテーター】

・株式会社フィッシャーマン・ジャパン・マーケティング 代表取締役社長 津田 祐樹氏

海に生きる男たちが描く、藻場再生の未来

【登壇者】

・L'Effervescence シェフ 生江史伸氏
・一般社団法人フィッシャーマンジャパン 代表理事 阿部勝太氏
・NPO法人三陸ボランティアダイバーズ 代表理事 佐藤寛志氏
・太平洋漁師 千葉豪氏

【ファシリテーター】

・一般社団法人東の食の会 専務理事 高橋大就氏

生産地で考える消費地の未来

【登壇者】

・株式会社エムアンドケイ 代表取締役社長 木下孝治氏
・株式会社菊の井 常務取締役 堀知佐子氏
・一橋大学名誉教授・法政大学教授・ソーシャル・イノベーション・スクール学長 米倉誠一郎氏
・カフェ・カンパニー株式会社 代表取締役社長、ZEROCO株式会社代表取締役社長 楠本修二郎氏

【ファシリテーター】

・株式会社 GRA代表取締役CEO 岩佐大輝氏

DINNER

ディナー

Table for Sustainability 〜うに美食体験〜

シェフの皆様

  • 杉浦 仁志

    Social Food Gastronomy Exective Chef

  • 綿貫 安秀

    後楽寿司やす秀
    (四ツ谷後楽寿司二代目)

  • 橘 竜斗

    zuppa Chef

鮮度保持技術「ZEROCO」にて保存された食材の提供

温度役0℃かつ湿度100%弱の保管環境を生み出すことで、食材や食品の鮮度を長期間、高品質に保つことができる、世界初の技術である冷蔵庫、冷凍庫に次ぐ第三の鮮度保持技術「ZEROCO(ゼロコ)」にて保存された食材を提供します。

洋野うに牧場® の四年うに

洋野町では今から約60年前、遠浅の岩盤地帯約18kmに渡り溝を掘り、溝の中に天然の昆布やわかめがたまる仕組みを造りました。北三陸ファクトリーではこの仕組みを「うに牧場」と名付け、ブランド化しました。本来のうには雑食性で何でも食べるため、「自然のまま」育ったものは味や品質にどうしてもムラができてしまいます。一方で「牧場育ち」のうには天然の昆布やわかめを食べて育つため、質が高く均一、安定した供給ができます。